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2008'04.22 (Tue)

犠牲(サクリファイス) わが息子・脳死の11日

犠牲(サクリファイス)―わが息子・脳死の11日 (文春文庫)犠牲(サクリファイス)―わが息子・脳死の11日 (文春文庫)
(1999/06)
柳田 邦男

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25歳で自ら命を絶ってしまった息子さんの追悼記。
脳死から心停止、臓器提供までの11日間。。。

柳田さんの、「世間でいう心が頑強になるということは、本質的なことに対しサイキックナミング(心理的感覚麻痺状態)になるということなのかもしれない。戦場の兵士が累々たる屍を見ても何も感じなくなるように。」という言葉が、印象的でした。
本当にそうなのかもしれない・・と、思う。
でも、柳田さんの息子さんの洋二郎さんは、そうはなれなかった・・。
感受性が鋭くて、心優しく、真っ直ぐで、繊細で、内省的で。
本質的なことが見えてしまう分、誰よりもたくさん、深く傷付く。
孤独と闘い続け、そして逝ってしまった・・。
その苦しみと絶望の深さを想うと、言葉がない。。。

第ニ部の柳田さんなりの脳死・臓器移植論では、終末期医療について、脳死について、一人称の死について、二人称の死について、死にゆく者を看取る家族のグリーフワークについて等、考えさせられることが本当に多かったです。
“死はプロセス。脳死は個体の死の前段階のひとつ。”
自分はどんな死を望むのか、大切な人の死にどう向き合うのか・・ということを、もう一度自分なりに考え直してみたい。そう思いました。

表紙に描かれている「よだかの星」も、とても印象的。
どこまでもどこまでも真っ直ぐ空に向かって飛び続け、星になったよだか・・。
子どもの頃、私はこの哀しいお話が大好きだった。
切ない。。。
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